フコイダンとは?どんな食材に含まれる?
モズクや昆布のぬるぬるが体に良いとされているのは、有名な話だと思います。
そのぬるぬる成分こそが代表的な「フコイダン」であり、海藻類を傷や乾燥から守ったり、良くない菌が入ってこないようにしたりしています。
もっと専門的な言葉で記すと、核酸の構成成分にもなっているデオキシ糖の一種の「フコース」を主な成分とした高分子多糖類全体を「フコイダン」と呼びます。
人間にもとても有用な成分で、血圧を下げたり、血中コレステロールを抑えたり、ピロリ菌が居座るのを防いだり、その働きはとても重要です。
がんが死亡原因の1位である現在の日本において、抗がん作用はとても注目を集める作用です。
「フコイダン」の大きな特長の一つに、抗がん作用があり、抗がん剤と一緒に投与すると、がん細胞が死ぬ(アポトーシス)が起きる割合が増えるという研究結果も発表されました。
食物繊維の一種なので、腸にとどまりりながら健康に導き、腸自体の免疫力をあげます。
「第2の脳」と言われるの理由は体全体の免疫を司るリンパ球の約70パーセントが腸に存在し、免疫の大事な主役「抗体」も約60パーセントが腸で作られるのからです。
免疫機能は言わずもがな「がん」に対抗する人間の体の仕組みの一つですあり、その免疫機能アップに欠かせない成分だということが分かっているのです。
また、抗がん剤の威力を強めるだけなく、副作用まで抑えるという研究結果が発表されているのも、この成分がいかに有用か物語っています。